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高血圧
高血圧について

高血圧症は、血圧の値が正常数値よりも常に高い状態のことをいいます。
初期症状が自覚できないことが多く、知らないうちに進行して心臓や脳、腎臓、眼底、足や腹部の血管などに悪影響を及ぼすといわれています。
また、日本人の死因で2番目に多い心疾患の原因にもなっておりますので、軽視をしないようにしましょう。

では、自覚症状がないなかでどのように高血圧症であるかどうかを判断すればいいのでしょうか。
一番は定期的な健康診断の受診です。健康診断で血圧を測定するため、その際に、ご自身が高血圧症かどうかを判断できます。
日本高血圧学会が発表している「高血圧治療ガイドライン」では、以下のようにリスク分類されています。低リスク分類であっても昔と比べて血圧が高かったり、動悸がする、息切れがするなどの自覚症状がみられる場合はお早めにご相談してください。

  高値血圧
130-139/80-89
mmHg
Ⅰ度高血圧
140-159/90-99
mmHg
Ⅱ度高血圧
160-179/100-109
mmHg
Ⅲ度高血圧
≧180/≧110
mmHg
リスク第一層※1 低リスク 低リスク 中等リスク 高リスク
リスク第二層※2 中等リスク 中等リスク 高リスク 高リスク
リスク第三層※3 高リスク 高リスク 高リスク 高リスク

血圧が慢性的に高い状態が続いてしまうと血管に負荷がかかり、血管が損傷と修復を繰り返すことになります。損傷と修復を繰り返している内に血管が硬く(動脈硬化といいます)なっていきます。
動脈硬化が進んでしまうと血液の循環が悪くなり、血管に余計な圧力がかかるようになってしまいます。場合によっては心筋梗塞、脳梗塞などの重大な病気を引き起こすことがあります。「ただ血圧が高いだけ」と軽視せず、お早めにご相談してください。

高血圧の発症原因について

高血圧が発症する原因は様々です。高血圧の発症原因には個人差がありますが、普段の生活習慣を改善していくことも大切です。

遺伝

親族で高血圧の既往がある方は、遺伝的に高血圧が発症しやすくなってしまいます。ただし、遺伝だけが発症の要因とはならないため、普段の生活習慣の乱れも発症に関わります。

年齢

高齢になるにつれて血管の柔軟性が低下していくため、結果として血圧が高くなってしまうことがあります。

普段の生活習慣

運動・食事習慣の乱れ、塩分の摂りすぎ、肥満、喫煙、アルコール類の飲みすぎなどの生活習慣も高血圧に関わります。

ストレス

精神的なストレスは血圧を高めることがあります。心も体もリフレッシュできる趣味を持つようにしてください。

睡眠

睡眠不足や睡眠障害は、高血圧を招く原因となります。ご自身にあった睡眠時間を確保するようにしてください。
高血圧の発症原因は様々あります。高血圧の原因を把握し、医師と相談しながら適切な治療を受けることが大切です。また、高血圧は普段の生活習慣の乱れが発症に関わるため、当院には管理栄養士による栄養指導を実施しています。食事や運動、生活習慣の指導を行っていますのでご興味のある方は診察時にお伝えください。

高血圧の分類について

高血圧には大きく本態性高血圧と二次性高血圧の2つに分類されます。

本態性高血圧症

高血圧が発症している原因が明確でないのが本態性高血圧症です。本態性高血圧は高血圧患者の約90%がこちらに該当します。本態性高血圧は肥満、運動不足、塩分の過剰摂取、精神的なストレスなどが発症に関わっていると言われています。

二次性高血圧症

医薬品や他の病気が原因で発症するのが二次性高血圧です。二次性高血圧は腎臓の病気、内分泌系の病気、睡眠時無呼吸症候群、薬物療法などが発症に関わっています。

高血圧による合併症

慢性的に血圧が高い状態が続くと血管の動脈硬化が進んでいきます。動脈硬化が生じることで脳出血、脳梗塞、大動脈瘤、腎硬化症、心筋梗塞、眼底出血などの様々な合併症のもとになってしまいます。
血圧が高いと指摘を受けた方は自覚症状を感じていなくても、お早めにご相談をしてください。早期治療介入ができれば、医薬品による薬物療法を実施しなくても、普段の生活習慣・運動習慣を改善するだけで病状が安定することがあります。

高血圧の治療法

薬物療法では血圧を正常範囲で維持し、合併症の発症リスクを低減させるために適切な医薬品を処方します。血圧、年齢、ご自身の健康状態、他の治療してる病気の有無なとを確認してACE阻害薬、ARB、カルシウムチャネル拮抗薬、利尿薬、α遮断薬、β遮断薬などを処方していきます。

生活習慣の改善

高血圧は生活習慣を改善することも大切です。食事内容、運動習慣など見直していただければと思います。

ストレス

精神的なストレスを感じていると血圧が上昇してしまいます。ただ、ストレスを感じないように生活することは難しいため、ストレスを感じないような余裕のある行動計画を立てたり、心も体もリラックスできる趣味を持つようにしてください。

睡眠

睡眠時間の確保は高血圧治療において大切となりますね。必要となる睡眠時間は個人差があります。ご自身にあった睡眠時間をしっかりと確保するようにしてください。

入浴

入浴することで血流が良くなり、疲労回復効果やストレス解消にも繋がります。シャワーだけでパッと済ませるのではなく、湯舟にも浸かることも意識してください。

飲酒

アルコール類は血圧上昇を招いてしまいます。また、アルコールの摂取は肝臓機能にも影響を与えますので、ご自身にあった、適量を飲むことを心掛けてください。

運動習慣の改善

高血圧の治療では有酸素運動は効果があります。ジョギングのようなハードな運動でなくても、水泳やウォーキングなどのご自身のお体にあった運動を定期的に行うようにしださい。

食事習慣の改善

高血圧の発症には普段の食事習慣も関わっています。また高血圧以外でも、糖尿病や脂質異常症などの他の病気でも食事習慣の改善は効果があります。 当院には管理栄養士が在籍し、栄養指導を実施しています。栄養指導にご興味がある方は診察時に医師までお伝えください。

お問い合わせ

正田医院では皆様の健康寿命の延伸に貢献できるよう、高血圧の診察にも力を入れています。血圧が高いだけでは特に自覚症状を感じることはないため、高血圧は早期発見が難しい特徴があります。
会社の健康診断や太田市の特定健診を受けて、血圧で異常を指摘された方はお問い合わせしてください。

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